2012/07/27

忠和研究所の懇談会

今回は、忠和研究所の懇談会について報告致します。
下記の通り、案内状とプログラムが発行され、会場には立派な横断幕がかけられました。
まず、この会を設けて下さった趙 虎雄霊界研究会長はじめ、参席いただいた教授方々に心から感謝申し上げます。

(趙霊界研究会長)

忠和研究所
神村所長招待懇談会案内
「忠和研究所」は文総裁から神村所長に霊界と通信する機械を作るよう指示され、揮毫を賜った研究所の名前です。神村所長は(鮮文大学)教会において個人で研究をしています。その間の研究の内容を下記の通り発表します。多数の参席をお願いします。
日時 2012.7.3(火)午後3時
場所 本館604号室(最高指導者コースセミナー室)
霊界研究会長 趙 虎雄




「プログラム」
挨  拶  趙 虎雄霊界研究会長
特  講  神村所長
質疑応答  一同
食  事  本館5階 一同


1.経過報告

2.質疑応答

3.記念撮影

1.経過報告
(忠和研究所所長 神村東)
文総裁から最初に「霊界通信機を開発しなさい」と言われたのは、1993年、今から19年ほど前になります。それから3年後の1996年、ウルグアイのプンタデルエステという海岸で、「霊界は人の心が感じるものであって、装置は出来ないのではないでしょうか」と文総裁に聞きました。その時、文総裁は「装置は出来る、永久機関も出来るんだよ」と言われました。しかし、やはりそれは難しいのではないかと思って、しばらくはこのことから離れていました。ところが、今でも記憶していますが、それからさらに3年後の1999年の10月10日に、何が何でもやらなければならないという気持が急に強くなりました。装置を作りながらも疑う思いは出てくるのですが、霊界からは「とにかく作れ、余計なことを心配するな、お前が作れば、使うのは霊界に任せろ」という思いがどこからか出てくるのでした。1999年11月8日に出来上がった装置を持って、清平まで運びました。そして国際会議の場で、文総裁ご夫妻と世界の指導者の先生方の前で実験しました。今から思えば大変、恥ずかしいような装置なのですが、その時はただ夢中でした。結果は失敗でした。何の反応もありませんでした。その時、文総裁は私に、何か話せと言われました。私は、1996年にプンタデルエステの海岸で、文総裁から「装置は出来る」と言われたこと、しかし、それ以来、疑う気持が強くて何もしなかったこと、しかし、今回は、霊界から「おまえは何が何でも作れ、使うのは霊界だ」と霊界から強く言われたように感じたので開発しましたと報告しました。すると、文総裁は、前に座っていた先生方に向かって、「何が何でも」と3回言えと言われました。先生方は日本語で「何が何でも」と大きな声で3回言われました。


実験は失敗して、「何が何でもと」と言っていた気持は消えてしまいました。恥ずかしくて隠れてしまいたい気持でした。しかし、1999年11月27日に「勇気を持って御父母様の所へ行きなさい」という大母様のお言葉に押し出されるようにして、夫婦で漢南洞公館へ御父母様をたずねました。まったく行き詰まっていた私は、お父様から装置の作り方を聞くつもりでした。夕食のあと、お父様は「劉先生から聞いているよ。まだ雑音しか聞こえないと言うじゃないの。君の方が専門なんだから先生に聞く必要はないじゃないの」と言われました。「今はあまり宣伝しないでやりなさい。日本で君をバックアップする体制を組んでやるように。大衆に公認される者になりなさい。1回や2回の失敗で倒れたらおしまいだ。1年、10年とやる。先生も40年の摂理の道がある。」と言われました。私は、お忙しいお父様の前に心の準備もないままで来たことに対して、反省の気持で一杯になっていました。部屋を出て、玄関へ向かう時に、振り返りました。ドアの間からお父様が私達の方を見ておられました。「大丈夫かな」と思って見ておられるように感じました。漢南洞公館を出たのは午後8時くらいでした。

その時にお父様から受けた気持の意味は翌日になって分かりました。翌日の28日に、初代鮮文大学総長の尹世元先生と共に、鮮文大学の金英順先生を訪問しました。金英順先生との出会いは驚くべきものでした。自己紹介が終わるとすぐに、「尹世元先生から頼まれて、私は3日間精誠を込めて祈りました。すると、神様と興進様と李相憲先生から神村さんに対するお手紙を頂きました」と言われました。尹世元先生の通訳でその内容を聞きながら、私は全身に感動の波が走りました。金英順先生がこの3通の手紙を受け取られた時間が、ちょうど漢南洞公館でお父様にお会いしていた時ではないかと感じました。金英順先生は「このように興進様からお手紙を頂くのは珍しいことです。また、神様からもいただいたので本当に驚きました」と言われました。この時、金英順先生は、「霊界通信の実験は霊界の誰かにサイクルを合わせるのでなく、神様に直接合わせなさい」と言われました。

その後、2000年4月25日に、第46回世界キリスト教統一心霊協会創立記念日の本部礼拝の席で、お父様の直筆の「忠和研究所」と書かれた色紙を頂きました。その時の日本の劉総会長様は「忠和」の意味を「神様と御父母様を中心とした天地和合」と語られました。

その後、いろいろな路程を通りながら、今日ここにおります。すでに10年以上になりますが、特に発展もない状態が続いています。しかし、いま考えていることを簡単に報告させて頂きます。

「今後の展望と課題」

霊界通信機を考える場合、霊界との接点を考える必要があると思います。ここで機械のことを考える前に人間の場合について、まず考えてみたいと思います。人の場合は、具体的にはどこで霊界と接しているのでしょうか。どこで霊界とつながっているのでしょうか。頭でしょうか。心でしょうか…。では心はどこにあるのでしょうか。やはり、頭で接しているのでしょうか。

私は、いろいろと研究した結果として、細胞一つ一つが霊界と接していると考えています。頭の先から足の先まで、髪の毛から足の爪まで、全ての細胞が霊界と密接につながっていると考えています。皆さんは細胞と聞くと小さいものを考えるかも知れませんが、細胞はまさに小宇宙なのです。具体的には霊界からある種のエネルギーを受けていると考えています。それがどのようなエネルギーなのか、そして、私たちはそのエネルギーをどのようにして取り入れることが出来るのか。これは研究中の考えであって決して結論ではありませんが、私が考えていることを少しお話したいと思います。

全身の細胞が霊界とつながっていると言うことは、大変重要な意味があると思います。具体的には人の健康と密接な関係があるということです。霊界という言葉こそ使われていませんが、今日、このことは分子生物学の最先端の研究があきらかにしています。そして医学に応用される日も遠くありません。

では、どのようにすれば霊界のエネルギーを正しく取り入れることができるでしょうか。私は、意識が大きな働きをしていると考えています。「意識する」ということは大変不思議な働きだと思います。しかも、自分で気付いている「意識」の世界は、氷山で言えば、水面より上の部分であって、水面下に隠れている部分、すなわち、無意識の方が大きいのです。私は、強く意識することによって霊界のエネルギーを取り入れることが出来るのだと思います。そして、そのエネルギーは細胞の中で具体的な物質の動きとなって、私たちの命を支えているのだと思います。命だけでなく、思考から感情まで全てに関わっているのだと思います。「笑い」、「思い」、「愛」これらは全て意識の世界に属します。「怒り」、「憎しみ」、「恨み」などもそうですが、これは悪い結果を及ぼします。

ここで、詳しく説明することは出来ませんが、人の意識が細胞の働きに大きく影響していることが最先端の科学によって明らかになっています。意識の力は人によって大きく違うようです。しかも、本人すら自分の意識の力を知らないのです。おそらく、霊的な人というのは、人より意識する力が強いのだと思います。そして、ただ漠然と「意識する力」というのでなく、何かに集中する能力を持っているのだと思います。これは誰でも訓練すれば可能だと思います。ただ、その訓練の方法がまだよく分かってないのです。特に、現代人は生活が表面的になってしまって、深く意識することが下手になっていると思います。
さて、人の場合はそのように直接霊界と通信することが可能ですが、はたして、霊界と通信することが出来る電子装置を作ることは可能でしょうか。人間の働きを電子装置に置き換えることが可能でしょうか。
私は、それが不可能だとは思いませんが、もう一つ別の方法があると考えています。そは、霊界の人に協力してもらうことです。例えば、電子装置を作るのは我々だとしても、それを使うのは霊界の人だということです。分かりやすく言えば、非常に軽いキーボードを作れば、霊界の人が訓練して使ってくれるかも知れません。そうすれば、コンピュータを使って霊界と通信できると言うことになります。これは大変無責任な考えのようですが、うまく行けば、霊界通信の一番の近道かも知れません。キーボード以外にも、霊界の人が使いやすいものを探す必要があります。霊界の人によく聞いて、作れば良いのです。そのためには、環境作りが大切だと思います。霊界から、いろいろと話を聞く事が出来る環境が必要です。一緒に研究開発する場所が必要です。霊界と強い協力関係を築くことが大切です。その為の組織作りが出来ると良いと考えています。


2.討論の内容
(所長と通訳の横井氏)


Q1 お父様が「永久機関も出来る」と言われた意味について
              (A)  霊界には無限のエネルギーが存在するという意味だと思う。

Q2 霊界との接点に関して
 (A)  やはり、「心」とか「頭」とかいろいろ意見が出た。しかし、細胞一つ一つにおいて霊界と接しているということに関して強い関心を持っていた。統一思想の観点からも「心」はけっして「頭」にあるものではないので、そういう意味でも霊界との接点に関して考えることは大切だという認識で一致した。

Q3 霊界のエネルギーに関して
 (A)  霊界のエネルギーとは具体的に何か、いろいろと意見が出た。愛とか万有原力とかのアイデアが出た。

Q4 意識することの大切さに関して
 (A)  消極的な意識でなく、積極的な意識、暗い意識でなく明るい意識をもつことの大切さに関して話し合った。意識が遺伝子の発現に影響する事実などに関して説明した。

Q5 霊界通信機に関して
(A)  霊界の協力を得ることが出来れば通信機の開発が可能か…と言う質問があった。可能だと言う意見と、霊的能力のある人でなければ難しいという意見があった。やはり、両方ともそれぞれ正しい点があると思う。